ねぇジョニー聞いてくれ

4歳6歳男子の育児の記録。時短共働きであくせくしている日々の様子、買って良かった物の記録など。

あの日とその次の日の出来事

地震発生当日。何事も無ければ、私と彼は夕方から結婚式場に出向き、披露宴に出す料理の試食をするはずだった。そのために私は1時間休みの申請をすでに済ませていた。
アフター5に彼と会うことなんてめったにない(仕事をし始めてから初めてだと思う)ので、私は多少気合を入れて、ワンピースに10cmヒールのパンプスを履いて出かけた。普段はパンツルックにアディダスのスニーカーだけれども。
そんな中で地震に遭遇した。地震発生後に彼から「大丈夫?」とだけ書かれたメールが来ており、私は彼が生きていたことにほっとした。
それから地震が起きてからあわただしく時間が過ぎ、地震発生当日の夕方18時ごろから同僚は避難所へ派遣されていき、私も22時半に避難所となっている小学校へと派遣された。そこで明け方までほとんど寝ることはできず、避難所の手伝いを学校の先生たちと協力し行った。
明け方の4時ごろにまた余震があり、携帯をチェックしていた。確か緊急地震速報が入ったのだと思う。その時にふと「彼に電話をかけてみよう」と思い立った。(仕事中だったんですが…すみません)私はまだあたりは真っ暗の渡り廊下で、リダイヤルの画面を開き、彼に電話をかけた。地震発生後に何十回もかけてもつながらなかったけれども、すんなりとその時はつながった。彼と電話がつながったのは、地震発生後14時間経ってからであった。彼のいつもと変わらない優しい声を聞いてすごくほっとし涙が出そうになったことは、おそらく一生忘れないだろう。仕事中でなかったら、大声で泣いていたと思う。涙ぐみながら私は、彼が生きてさえいれば全てを失っても生きていけるなと思えた。