ねぇジョニー聞いてくれ

4歳6歳男子の育児の記録。時短共働きであくせくしている日々の様子、買って良かった物の記録など。

過去からの手紙

「明日への希望がある事がどんなに素晴らしいことか!何気なく毎日はやってくる。その何気ない日々が大切」
幼い字でそんな言葉が書かれたメモが6年前に買った本の一番最後のページに挟まっていた。

中学生から高校生に進学する時に読んだ本はラストの展開が腑に落ちなくて「大人になって読み返してみよう。大人になったら理解できるようになるかもしれないから」なんて思ってクローゼットに大切にしまっておいた。
たまたま中学時代の友達と本の話をしてたらそのことを思い出して、クローゼットを開けて取り出した本に挟まっていたメモが一番最初の文章というわけ。
その他にも20枚近くの付箋が本に貼られていたり、ブックカバーに自分なりの本の解釈が書かれていたりして非常に興味深い。
「文章を書く」ということは、その時必死に生きていたことを記す大事な記録だと思う。自分が頭で考えていることは毎日変わる。だから昔の考えはどんどん上書き保存されていく。
上書き保存する、ということはすなわち大人になるということ。でも大人になると忘れていってしまう感情や考えがある。情熱、純粋さ、自然をありのままに捉える心…。それらを上書き保存してしまうのはあまりにもったいない。
私はその時必死に生きていた証を残したいから文章を書き続けるんだと思う。そうすると上書き保存されてしまった気持ちも、昔の文章を読み返すことで少し蘇る。その行為は甘酸っぱくもあり切なくもある。「あぁ、もう二度と戻れないんだな」なんて思うから。
だから見苦しい就活中の記録もお許しくださいな。就活を記録した文章を書きたいなら、就活が終わってから回想しながら書けば良い。そうすれば嫌な思い出も全部美化して書ける。自分はいつでもヒーロー。ヒロイン。
でもそれでは意味がない。就活で思い悩んで苦しむ私も私だし、汚い考えをする私だって私。それらだって記録していきたい。1年後の未来が全く予測できずに必死にもがいている私の記録にもう少しお付き合いください。